映画紹介第二弾はかなりニッチな作品!
青春神話(1992) 原題:青少年哪吒
舞台 :90年代の台湾
主人公:予備校を勝手に辞めて払い戻したお金でフラフラしてる陰キャ男子
内容 :主人公は父と母と三人暮らしで、抑圧された生活。
ある日タクシー運転手である父親の車に乗っていると、チンピラが
車のミラーを破壊していく。主人公はそのチンピラに興味を持つようになり、
街で見かけるとこっそり後をつける…。
こんな人におすすめ
- 無力感、閉塞感を感じている人
- 暗い復讐心がある人
- 刹那的に生きる若者が好きな人
- 台湾が好きな人
- チンピラが好きな人
- 友達や恋人がいなくてこじらせてる人
- 90年代の懐かしい雰囲気が好きな人
- 雨や湿気が好きな人
とりあえず、これ観てください↓
この感じ、良くないですか?
この映画は思った以上に自分好みでした。
ハッキリした起承転結があるハリウッド映画的なストーリーではなく、
登場人物たちの生活を傍観しているような、フランス映画的な感じです。
主人公は暗そう、モテなさそう、つまらなそうな青年。
車のミラーを破壊していったチンピラを何故か尾行し始めるんですね。
復讐心というよりは、実は自分とは全然違うチンピラに心の底でちょっと憧れている
のではないかと思います。彼は自信に溢れてそうだし、自由に見えるし、女の子を
バイクの後ろに乗せててめちゃカッコいいから。
追いかければ彼に近づけるのでは、とどこか期待しているのでしょう。
陽キャのあなたは分からないかもしれませんが、陰キャには主人公の暗い心が
非常にリアルに伝わってくる映画です。
そしてこの映画の面白いところは、懐かしい時代感。
昔のゲーセンってこんな感じなのか…とか、
テレクラってこんなサービスなのか…とか、とても勉強になりました。
非常に興味深いので、あの時代に青春時代を過ごした方も、
まだ生まれてない方、もしくは物心ついてなかった方も、ぜひ観てみてください。