今週のお題「怖い話」…ということで。
怖い映画紹介。
河(1997) 原題:河流
舞台 :台湾
主人公:無職の青年
内容 :ある日、主人公は知り合いの女性と偶然再会する。
彼女に連れられて映画撮影現場にいくと、監督たちは川に流れる死体を
撮るため試行錯誤していた。マネキンじゃ上手く再現できない。
主人公は監督に頼まれ協力するが…それ以来首がおかしい。
こんな人におススメ
- 家族を描いた作品が好き
- 救いようのないストーリーが好き
- シュールな作品が好き
「怖い話」ということで紹介するのですが、ホラーではありません。
幽霊とかそういう怖さじゃないです。想像するとかなりぞっとしますが。
ネタバレしたくないんで、何がどう怖いかは観てのお楽しみ。
ネタバレしてもいいから何が怖いのか知りたくてしょうがない人は下記のリンクでストーリーを確認してください。
以前紹介した「青春神話」、「愛情萬歳」と同じ蔡明亮監督の作品です。
例にならって、主人公は李康生が演じる「シャオカン」。
ただ、今回のシャオカンは一味違う、と思いました…最初は。
「青春神話」や「愛情萬歳」でのヘタレで弱そうなシャオカンじゃないんです。
無職とはいえ、ちょっとだけイケてるというか、現に女の子との絡みもあるし、映画撮影にも協力しちゃったりして(死体役だけど)、以前より社会に馴染めているんです。
前みたいな「絶対日の目を見ることなさそうな青年」ではないんです……
最初は。(2回目)
この後、首に謎の病気を発症して日常生活もままならなくなってしまいます。
この作品ではシャオカンとその両親を描いています。
お父さん、お母さん、それぞれに秘密があります。
いくら親とは言っても、やっぱ人間なんだね、家族には見せない顔がある。
それでもシャオカンが首をおかしくしたら面倒見てやったりして、「夫婦間は冷めているけれど、子どもの存在で成り立ってる家族」といった感じ。
ただ、運命のいたずらでこのギリギリのバランスに変化が…。
蔡明亮監督の他作品についてはコチラ