こんばんは。
今日は先日観た「水の中のつぼみ」というフランス映画を紹介します。
主人公の少女(15歳らしい)にはぽっちゃりな友達がいる。
友達はシンクロをやっており、ある日大会に応援に行くと…。
上級生のクラスがハイレベルな演技を披露している。
その中にひときわ美しいお姉さまがいて、目が離せなくなる…!
というワクワクな始まり。
ひょろっとした体型で大人しそうな主人公だけど、何とかして綺麗なお姉さまに
お近づきになろうとする行動力を見せます。
お姉さまはツンツンしたビッチみたいな感じなのに、すごい勇気。
この行動力がバグってる感じは思春期やなぁと感じる。
大人っぽいお姉さまを見ていると、身体ばかり大きくて中身は子どもな友達が
疎ましく思えて嫌気がさして、ひどいことを言ってしまったり。
主人公が大人と子どものはざまで揺れている様子を繊細に捉えています。
そしてもがいているのは主人公だけじゃなくて。
「はやくキスしなきゃ」「初体験しなきゃ」「経験ないとバレたくない」
大人になって思い返すとそんなに悩むことじゃないんだけど、
思春期の少女たちにとっては切実な問題。
そんな思春期のみずみずしい感性を思い出させてくれるアタリの作品でした。
思春期の目覚めやゆらぎみたいなものがよく描かれていて感心しました。
こういうのはフランス映画が得意とする分野なのかな~という気もします。
恋愛が盛んなお国柄だけあって、多感なティーンの恋心なんかもすごく
真剣に描写してくれるというか。
製作者たちが子どもの頃の心を失っていないんだろうなと思わせる感じ。
子どもの複雑な気持ちに対するリスペクトが感じられるっていうのかな。
今ならアマプラにあります。
ちなみに気まずいシーンあり。一人で鑑賞するのがお勧め。