正直、以前の自分はVOCALOID楽曲を毛嫌いしていました。
自分はボカロ全盛期を中学生、高校生として過ごしており、世代的にはゴリゴリのボカロ世代(?)だと思うのですが、不思議なことに今まで全く興味を示しませんでした。
早口で、高音で、歌詞もわざと難しい言葉を使ったりして全く理解できないって感じ。
(良く知りもせずそんなイメージをもっていました)
昔の自分は電子的なサウンドが嫌いで、どちらかというとバンドの粗削りな音なんかが好きだったんです。
ドラム!叩く!ギターやベースは弦を弾く!…というシンプルさ。それこそがリアルな音楽だと思っていました。
だから、ボカロ楽曲は全然趣味に合わなかった。
なぜ今、ボカロも良いと思えるようになったのか。
自分でもはっきりとは分かりませんが、おそらく、いつからかボカロ的な感性がメジャー音楽に融け込んだのが一つの理由でしょう。
自分くらいの年齢の人…ボカロ楽曲を聴いて育った世代がミュージシャンとして活躍している時代になった。
そのことによって、非ボカロ曲を聴いているのに、ボカロ的なエッセンスを知らず知らず取り入れるという状況が時々発生していたんじゃないかと思います。
(いや、分からないですけど、想像ですけど)
そんな中でボカロに対する抵抗感がだんだん薄まっていったのかな…?
ありふれたせかいせいふく/ピノキオピー